ちゃんとイランでも炭をやいてるんだよ。イランって砂漠の国だと思うでしょ。でも実は国土の三分の一が森林で,特にカスピ海沿岸は日本の里山のような感じなんだ(写真1)。40数年前に石油が出る前は世界有数の炭やき国だったんだから驚くよね。
【写真1】
このイランの炭やきはとても変わってるんだよ。イラン式の炭窯を使うんだけど,写真で分かるかな?けっこう大きい窯だけど,右天井に炭材を入れるための穴があいてて,ここから炭材を放り込むんだ(写真2,3,4)。そして窯口から真っ赤になった炭をかき出して(写真5),水をかけて冷やして(写真6)できあがり,というわけ。
【写真2】
【写真3】
【写真4】
【写真5】
【写真6】
簡単なようだけどいろいろ工夫があって,例えば窯の中はどんどん煙が出て(写真7)一気に高温になるから,内側を石で積んでいる(写真8)。土だけだとボロボロくずれて来るからね。それから炭材を入れるときも,底を浮かせるためにはじめに枝をどんどん入れて下でからませ(写真9),その上に太い炭材を入れるとか。太い炭材が地面にくっついてては煙がうまく回らないし,その部分は炭にならないからね。
【写真7】
【写真8】
【写真9】
窯出しの風景(写真10,11)は日本の備長炭そっくり。写真に出ているイラン人は28才(写真11左)と27才(同右)の兄弟で,おじいさんも炭やきだったんだって。炭材はイランでかならず料理に使うオレンジの木。イランでは料理にオレンジを絞ってかけるんだけど,この木がけっこうかたい炭になるんだよ。この炭で肉をやいて食べるのがイランの伝統料理なんだね。
【写真10】
【写真11】
さらに詳しく知りたい人は下の写真を見てね
【炭を取り出した後の窯口】
【消し忘れがないか調べているところ】
【炭材を入れるために
右天井の窓をあける】
【炭を出し終わったらすぐに
窯を閉じて次ぎの炭やきを始める】
【できあがった炭】
【兄弟そろって炭の袋詰め】